2025年にヤマト運輸が開始した新サービス「こねこ便420」は、全国一律420円で利用できる小型配送サービスです。

本記事では、返品やサンプル発送に最適なこのサービスの特徴や活用方法を詳しく解説するとともに、さくら代行ユーザーにとっての具体的なメリットや活用事例も紹介します。

コストを抑えながらスピーディに発送したい方に、ぜひ知っていただきたい内容です。

2025年春、ヤマト運輸が発表した定額配送サービス「こねこ便420」が注目を集めています。

このサービスは、個人利用者から小規模EC事業者までを対象とした、新しい形の軽量小型配送サービスで、特にサンプル発送や返品処理に最適な選択肢といえるでしょう。

また、中国からの商品輸入を代行する「さくら代行」のユーザーにとっても、こねこ便は日本国内での再発送や返品対応に活用できる、非常に相性のよいサービスです。

本記事では、「こねこ便420」の特徴を詳しく解説するとともに、さくら代行ユーザーにとっての具体的な活用方法やメリットについてもご紹介します。

全国一律420円、資材・送料すべて込み

「こねこ便420」は、その名の通り全国一律420円というシンプルでわかりやすい価格設定が魅力です。

この料金には、配送用の専用資材と送料のすべてが含まれており、追加費用は一切かかりません。

使用する資材は、ヤマト運輸が提供する専用の紙製封筒タイプのパッケージで、厚さ3cm以内に収まるものであれば、衣類・雑貨・アクセサリー・書類など幅広いアイテムに対応可能です。

最大サイズ・重さ・補償内容の詳細

サイズの上限は以下の通りです：

• ・厚さ：3cm以内
• ・重さ：1kg以内
• ・三辺合計：60cm以内（※推定）

補償・追跡について：

• ・追跡番号付きで、匿名配送にも対応
• ・補償：なし（※高額商品・精密機器の発送には不向き）

このように、「こねこ便420」は追跡機能は備えている一方で補償は付いていないため、比較的安価な商品の発送や、返品・サンプル再送などに適した設計となっています。

「こねこ便420」はポスト投函型の配送でありながら、ヤマト運輸の宅急便に近いスピードで全国に届けられる点が大きな強みです。

発送から最短で翌日、遅くとも2日以内に配達されるため、速達のような使い方も可能です。

さらに、追跡機能が備わっているため、EC事業者側は「発送済み」の連絡を正確に行うことができ、顧客対応における信頼性の向上にもつながります。

発送方法

「こねこ便420」は、以下の方法で発送が可能です。

• ・ヤマト運輸の営業所への持ち込み
• ・自宅やオフィスへの集荷依頼（※ヤマト運輸アプリまたは電話で申し込み可能）

発送できない場所

一方で、以下の場所では発送に対応していないため、注意が必要です。

• ・コンビニ（セブンイレブン、ファミリーマートなど）
• ・宅配ロッカー（PUDOステーションなど）

この点では、コンビニから発送可能なネコポスやゆうパケットと比べてやや不便に感じられるかもしれません。

しかし、自宅集荷に対応しているため、ある程度まとまった数量を発送する事業者にとっては、むしろ利便性が高いとも言えます。

発送時の記入・伝票に関する注意点

こねこ便420では、専用資材と送り状（伝票）が一体化しているため、別途送り状を用意する必要はありません。

封筒の表面に、以下の情報を手書きで直接記入してください。

• ・お届け先情報
• ・ご依頼主情報
• ・品名

また、宛名を印刷した自作の宛名シールを使用することも可能ですが、以下の条件を満たす必要があります：

• ・シールは、封筒にあるオレンジ色の太枠からはみ出さないサイズで作成すること
• ・文字は、配送時に判読可能な十分な大きさで印刷すること

※ヤマト運輸の「B2クラウド」など、送り状発行ツールで印刷した伝票は使用できません。

※また、沖縄県からの発送には対応していませんのでご注意ください。

通販での返品対応に

通販ビジネスでは、返品のしやすさが顧客満足度を大きく左右します。

「こねこ便420」は、購入者からの返品に使える追跡付きの配送手段として活用できます。

返品希望の顧客に対して、返送用のラベルや資材を手配することで、スムーズかつ低コストな対応が可能です。

特にアパレルや雑貨などの軽量商品に適しています。

商品サンプル・カタログ発送に

新商品の案内や、バイヤー向けのサンプル品・販促カタログの発送にも最適です。

軽量・薄型のアイテムを継続的に取引先へ送る際、大幅なコスト削減が見込めるため、定期的な営業活動にも強い味方となります。

フリマアプリでの小物配送に

メルカリやラクマなどのフリマアプリでの取引にも、こねこ便420は非常に便利です。

追跡番号付きかつ匿名配送に対応しており、購入者にとっても安心感のある発送手段です。

アクセサリーや文具、小型家電など、コンパクトな商品の発送に適しています。

「こねこ便420」は、さくら代行のような中国輸入支援サービスと非常に相性の良い国内配送手段です。

特に以下のような場面で、導入によるメリットが期待できます。

小型商品・試作品の発送に最適

中国から仕入れた雑貨やアクセサリー、試作品などを、日本国内でテスト販売やモニター配布する際に、こねこ便420は非常に効果的です。

全国一律420円で資材・送料込みというコストパフォーマンスの高さにより、販促活動にかかる発送コストを大幅に抑えることができます。

このように「こねこ便420」は、国内におけるラストワンマイル配送のコスト最適化を実現する手段として、さくら代行ユーザーにとって実用性の高い選択肢となるでしょう。

「こねこ便420」は、小型配送サービスの中でも独自の特徴を持つ新しい選択肢です。

他の代表的な配送サービスと比較して、その違いを見てみましょう。

●こねこ便420

• ・料金： 420円（資材・送料すべて込み）
• ・厚さ制限： ～3cm
• ・補償： なし（高額品には非推奨）
• ・発送場所： ヤマト営業所持込・自宅集荷（※コンビニ発送不可）
• ・追跡： あり（匿名配送対応）

●ネコポス（ヤマト運輸）

• ・料金： ～385円（資材別、契約内容により変動）
• ・厚さ制限： ～2.5cm
• ・補償： あり（上限3,000円）
• ・発送場所： コンビニ・営業所など全国対応
• ・追跡： あり（メルカリ・ヤフオク等でも利用可）

●ゆうパケット（日本郵便）

• ・料金： ～360円（サイズ・重量により変動）
• ・厚さ制限： ～3cm
• ・補償： なし
• ・発送場所： 郵便局・ローソン・ポスト投函など幅広く対応
• ・追跡： あり

比較まとめ

このように、「資材込み」「料金一律」「自宅集荷対応」という点で、こねこ便420は非常に使いやすく、一回あたりの発送コストが明確で業務用途にも適しています。

特に、返品処理やサンプル発送、テストマーケティングなどのシーンでは、コストパフォーマンスに優れた配送手段として活躍が期待できます。

「こねこ便420」は非常に使いやすい配送サービスですが、現時点ではいくつかの制約もあります。

たとえば、対応サイズは「1kg以下・厚さ3cm以内」に限られ、補償も付帯していません。

しかし今後、EC需要の拡大に伴い、補償付きプランや複数サイズへの展開が検討される可能性も十分あります。

サービスの進化に注目したいところです。

【利用にあたっての注意点】

• ・高額商品の発送には不向き（補償がないため）
• ・事前に専用資材の取り寄せが必要（営業所等での準備が必要）
• ・コンビニからの発送には非対応（営業所・自宅集荷のみ）

このような注意点を理解したうえで使えば、「こねこ便420」は低コストで効率的な発送手段として非常に有効です。

とくに、返品やプロモーション用発送など一定条件下での繰り返し利用には強い力を発揮します。

「こねこ便420」は、420円の定額・資材込み・追跡付きという、シンプルながらコスト効率に優れた小型配送サービスです。

返品対応やサンプル配布、小型商品の発送といった、日常的で低リスクな配送業務において高い実用性を発揮します。

また、さくら代行を通じて中国から商品を仕入れているユーザーにとっても、国内販売後のアフター対応や再発送をスムーズに行える、有力なツールとなるでしょう。

これからECビジネスを始める方はもちろん、すでにさくら代行をご利用中の方も、こねこ便420を取り入れることで、物流コストの見直しや業務効率の向上につなげることができます。

ぜひこの新しい配送サービスを、日々のビジネス運営に上手く活用してみてください。